御祭神
御祭神

磐長姫命は、大山津見神(山の神)の娘で富士山の御祭神である木花之佐久夜毘売の姉君とされています。(古事記)
日本書紀・天孫降臨章(第九段)には、次のように記してあります。

天孫降臨の時、天津国より天降られた邇邇芸命は、大山津見神の娘木花之佐久夜毘売に求婚されました。大山津見神は、大層喜ばれ、磐長姫命と木花之佐久夜毘売を、邇邇芸命に貢りました。
しかし、邇邇芸命は、磐長姫命を帰されてしまいます。大山津見神は、大変悲しまれ「磐長姫命を一緒におすすめしたのは、皇子のお命が、岩の如く長く不変であること。また、皇子のお命は花の如く美しくと願ってのことであったが、磐長姫命をお帰しになったことで、皇子の命は、短くなることだろう」と嘆かれました。
紀によれば、それにより「人間の命は永久でなくなった」とされています。